AIP(Azure Information Protection)関連の情報です。
AIP クラッシッククライアントのアドインが終了することや、PDF 用のアドインも Adobe Acrobat にビルトインされたことはすでに公表されており、以前にもいくつか投稿しました。
Office アプリの機密ラベル付けについて、今年の 12月に様々な新機能と共に、AIP アドインを組み込みクライアントに自動的に置き換えると発表されました。
From bolt-on to built-in information protection in Microsoft 365 Apps - Microsoft Community Hub
上記には、Office用の組み込みラベル付けクライアントで使用でき、AIP アドインでは使用できない、最近の機能要約がリストされています。
盛り沢山です。
- Officeアプリから作成された PDF は、ソースの機密ラベル、暗号化を継承する
- 「秘密度」バーが表示される
- SharePoint ドキュメントライブラリで、新規作成または編集されたファイルに既定のラベルを適用できる
- ユーザーの既定ラベルは、編集時にラベルのないドキュメントに適用される
- 複数のユーザーがモバイルデバイスで、暗号化されたドキュメントを共同編集できる
- 「資格情報の機密情報の種類」パターンで自動分類、検出
すべての資格情報エンティティ定義 - Microsoft Purview (compliance) | Microsoft Learn
- トレーニング可能な分類子
トレーニング可能な分類子の詳細 - Microsoft Purview (compliance) | Microsoft Learn
- 電子メールのラベリングは、S/MIME で暗号化
- ユーザー定義のアクセス許可で、ドメイン名による制限を構成できる
- Office for the Web で、クリップボードへのコピーを制限
今後数か月以内に予定されている機能は、
- 既定で AIP アドインを無効にする構成変更のオプトアウト
(組み込みラベル付けへの移行を遅らせる) - 機密ラベルを含むメールを外部へ送信する時にブロック/警告するルール構成
- 添付ファイルのラベルに基づいて電子メールにラベルを付ける、新しい自動化
- ファイルと電子メールに基づくラベルのスコープ設定するための新しいコンプライアンス構成。柔軟性の向上
- 監査ログに保護プロパティを含め、ログ記録を改善
- ユーザー定義のアクセス許可で暗号化されたファイルの編集等で、Word、Excel、PowerPoint アプリの自動保存をサポート
- 新しい機密情報の種類とトレーニング可能な分類子
AIP アドインから Office 組み込みラベルへの移行、導入計画の検討が促されています。