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主に Microsoft 365 Security について

2023年の 5つのエンドポイント管理予測

マイクロソフトは、完璧な予測はないと前置きしながらも、2023年のエンドポイント管理について 5つの予測を示しており、Microsoft Intune が改善に役立つかの検討をおススメしています。
Microsoft Intune: 5 endpoint management predictions for 2023 - Microsoft Security Blog

 

1.強力なクラウド導入は継続

 Gartner によると、世界のパブリッククラウドユーザーの支出カテゴリで、2023年にはサービスとしてのインフラが約 30%、サービスとしてのプラットフォームが約 25%増加すると予測しており、2025年までにクライアントの 90%以上がクラウドベースの統合エンドポイント管理(UEM)を使用すると予測しています。

 

2.セキュリティは 2023年も CTO の最重要課題

 CTO への調査では、支出増の観点から最優先プロジェクトはクラウドセキュリティであり、2番目以降はネットワークセキュリティ、Analytics と続き、2026年のセキュリティ支出の増加予測も多めの傾向でした。
地政学的な要因も続いており、2023年はディープフェイクや ransomware as a service(RaaS)についてもさらに多く聞かれると思われます。
CISO にとって組織防御の強化策としては、セキュリティソフトウェアの適切な統合、脆弱性の低減、自動化、および人的なスキルアップへの投資が挙げられます。

 

3.労働者のモビリティはさらに向上

 ナレッジワーカーのモデルはこの数年で変わり、2023年はハイブリッドワーク(どこでも保護)のトレンドに幾つかのシフトがみられるでしょう。
来年は 5G対応デバイスの大量採用が見込まれ、2023年だけで 6億の 5G接続が追加される推定もあります。
新しい作業スタイル、新しいネットワーク、新しいデバイスは新たな攻撃ベクトルとなるため、自宅だけでなくどこからでも仕事ができる保護を準備する必要があります。

 

4.CTO はローカルな要因により注意を払う

 データの保存場所や保護に関連する国内規制が増えており、グローバルに画一的な採用が困難になると予想されます。
2023年には公共部門のさらなる DX が見込まれ、これらの機関は国固有のセキュリティやコンプライアンス規則を持つため、エンドポイント管理ソリューションやアーキテクチャ全体をローカル要件に適応する必要があります。

 

5.真に革新的なテクノロジーがトップに

 2023年に注目のテクノロジーの1つは、AI による高度な自動化です。
AI スタートアップは 2020年以来、新薬開発からアートや執筆の新しい方法まで、1,000億米ドルのベンチャーキャピタル投資を行っており、セキュリティにおいても高度な AI と自動化が行われると予想されます。
エンドポイント管理では、2027年までに UEM と社員のエクスペリエンスツールの統合など、自立的なエンドポイント管理が推進され、人の労力が 40%削減されると Gartner は予測しています。
セキュリティタスクの自動化されるほど、スタッフの時間は戦略的な作業に振り向けられるようになります。