Microsoft は中小企業向けのセキュリティ強化にも力を入れており、従業員 300人以下の中小企業向けに提供されている Microsoft Defender for Business にモバイル脅威防御機能（パブリックプレビュー）が含まれました。
How Microsoft Defender for Business helps secure SMBs - Microsoft Security Blog
中小企業においてもモバイルデバイスへの依存度は高まっており、上述によると、中小企業の約 45%が過去 12か月間にモバイルデバイスに関する侵害に苦しみ、グローバル展開する企業に至っては 61%が侵害されたと述べられています。（Verizon の 2022 Mobile Security Index より）
また、多くの中小企業はモバイルデバイス管理による保護が最良とわかっていても予算や経験を持っていない可能性があり、約 50%の企業が管理されていない個人用モバイルデバイスを使用して仕事用データにアクセスしていると述べています。
Defender for Business は、モバイルデバイスのセキュリティを簡素化し、デバイス管理を必要とせずに iOS や Android 上のマルウェア等から保護する３つのモバイル脅威防御機能をパブリックプレビューしました。
・ 脅威と脆弱性の管理
・ Web 保護
・ アプリのセキュリティ
オンラインドキュメントを読むと、デバイス管理を必要としないというのは、Intune を使用しなくても Defender for Business にデバイスをオンボードする方法が提供されているようです。
なお、Microsoft 365 Business Premium には Intune が含まれているので、条件付きアクセスとデバイスリスク連携などを視野に入れる場合は、やはり Intune 利用を考慮した方が良さそうです。
（参考）
Microsoft Defender for Businessのモバイル脅威防御機能 | Microsoft Learn
