tos-akibaのブログ

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Authenticator Lite が一般提供

4月からパブリックプレビューされていた  Authenticator Lite(モバイルの Outlook)機能が一般提供になっています。
Announcing General Availability of Authenticator Lite (in Outlook) - Microsoft Community Hub

 

(以前の投稿)
Authenticator Lite(パブリックプレビュー) - tos-akibaのブログ

 

これは、モバイルの Outlook アプリで Microsoft Authenticator のように多要素認証(MFA)の応答を行える機能です。

Microsoft の調査によると、Microsoft Authenticator アプリのプッシュ通知を介して完了した多要素認証は、SMS コードを介した認証よりも侵害される可能性が 71% 低い結果となっており、SMS コードや電話による方法よりもプッシュ通知などのより安全な方法に移行するよう強くお勧めされています。

Authenticator Lite は、Microsoft Authenticator アプリをダウンロードしていない(モバイル)デバイスにプッシュ通知のセキュリティ強化を提供します。
ユーザーは、モバイルデバイスOutlook で、多要素認証(MFA)に登録するよう求められます。
設定後は、サインイン時にパスワード入力した後、Android または iOSバイスにプッシュ通知を送信するオプションが表示されます。

 

この機能の構成は、Microsoft Entra ポータルや MS Graph を介して、Microsoft Authenticator 設定の中で有効化します。
既定値は「Microsoft マネージド」になっており、6月9日までは明示的に有効に変更しない限り昨日はオフのままで、ユーザー影響もありません。
Microsoft マネージド」の設定値は、6月9日からは「無効」から「有効」に変更されます。

 

機能の構成には幾つかの変更がなされたため、一般提供(5月17日)以前に更新していた場合は、6月9日より前にテナントで正しい状態にあることを確認してください。
6月9日にこの機能を有効にしたくない場合は、「無効」に設定するか、グループやユーザーを除外設定してください。

 

【 以下、参考と補足 】
Authenticator Lite は、前提条件として Microsoft Authenticator のプッシュ通知を「有効」に設定する必要があります。
Outlook モバイルに対して Microsoft Authenticator Lite を有効にする方法 - Microsoft Entra | Microsoft Learn

 

Microsoft Entra ポータルで、「Azure Active Directory」>「保護とセキュリティ保護」>「認証方法」を開き、「ポリシー」のメソッドの「Microsoft Authenticator」をクリックします。

Microsoft Authenticator を「有効」に設定し、「構成」タブをクリックします。

「構成」の一番下にある「コンパニオン アプリケーションでの Microsoft Authenticator」で有効化を設定します。