tos-akibaのブログ

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Microsoft Entra ID Governance アクセスレビューの新機能2つ

Microsoft Entra ID Governance のアクセス レビューに2つの新機能が追加されました。
Microsoft Entra ID Governance Introduces Two New Features in Access Reviews - Microsoft Community Hub

 

以下に内容を読み下して書きます。

アクセス レビューは、適切なユーザーが組織内で適切なアクセス権限を持っていることを定期的に確認する機能です。

追加機能のひとつは「ユーザー対グループの所属」、
もうひとつは「非アクティブなユーザーのスコープ」です。

 

「ユーザー対グループの所属」(プレビュー)

これは、名称からはイメージしにくいですが、グループ内のメンバーの所属を組織的に辿って確認し、位置的に離れている(つまり管理者が違う部門所属)ユーザーについては、レビュー担当者の「推奨事項」に「Deny(拒否)」を表示するといった、「レビュー担当者の意思決定ヘルパー」の機能です。
前提として、ユーザーごとの Microsoft Entra ID(Azure AD)のプロパティの「マネージャー」属性に上長のユーザーが設定されており組織階層に含まれている必要があります。
この属性をたどってスコアを計算し、自動的な判別を行っています。

こちらのオンラインドキュメントの解説の方が、図示もあって分かり易いと思います。
アクセス レビューのためのレビューの推奨事項 - Microsoft Entra | Microsoft Learn

 

設定は、Microsoft Entra ID Governance 管理画面で、「アクセスレビュー」の「新しいアクセスレビュー」の「設定」画面にあります。

 

非アクティブなユーザーのスコープ

こちらは、使われていないアカウントを判別する機能です。
この「非アクティブなユーザー」を有効化して期間を設定(例えば 30日)すると、その間にサインインがなかった非アクティブなユーザーアカウントのみをレビュー対象にすることができます。

設定は、Microsoft Entra ID Governance 管理画面で、「アクセスレビュー」の「新しいアクセスレビュー」の「レビューの種類」の一番下です。