tos-akibaのブログ

主に Microsoft 365 Security について

MDO: 脅威エクスプローラーの改善

Microsoft Defender for Office 365(MDO)の脅威エクスプローラーについて、ユーザーインターフェースに幾つかの改善が加えられています。
Announcing persistent views and UX enhancements in Threat Explorer - Microsoft Community Hub

 

脅威エクスプローラーは、受信メールに関する脅威を確認、調査できる MDO の機能です。

まず、下段の該当メッセージ一覧のデータグリッド表示で、「列のカスタマイズ」を開いて任意の列を追加し適用すると、その設定は保存され、開く度に追加し直す必要がなくなりました。
列の設定は、すべての電子メール、マルウェア、フィッシング、などの個々のタブごとにカスタマイズ可能です。
この設定は Webブラウザごとに保存されるようになっており、In Private モードの場合は、すべてのタブを閉じると設定が消去されます。

エクスポートについても同様に列のカスタマイズが保存されます。

 

また、メッセージ一覧の列には「追加の操作」列が追加されており、ここには手動修復や検疫リリース、ZAP処理など、配信後のアクションも表示されるようになりました。

 

次に、上部のタイムスタンプフィルターが、hh:mm の詳細な手入力や 30分単位の選択になり、より細かい範囲指定が可能になりました。
残念ながら、このフィルター設定は列のカスタマイズのようには保存されないようです。

 

さらに、「URL クリック」のタブが追加されています。
これは、URLベースのフィッシング攻撃が大きな脅威となっているため、セキュリティ担当者が SharePoint Online や One Drive で共有されているメールや、Teams メッセージ、ドキュメント全体も含めユーザーが URLクリックしたことを確認できるように拡張されています。